『音を楽しむ』これからの音楽仕事は表情にフォーカスを

2018年4月29日

音の楽しみ方を考える

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。
今日取り上げるテーマは音楽講師の仕事はこれからますます『人の表情』にフォーカスを当てていくようになるということです。音楽という言葉の根っこに向かっていくことが音楽そのもののニーズを増やしていくと考えています。

セッションは人の笑顔が集まる場所

先日、ギタリスト副島俊樹さん主催のセッション会に参加した時に「最近はみんな上手くなる速度が速い」ということを感じました。
今はメディアが充実することによって、上手くなるためのチャンスが増え、入り口のハードルも下がっています。
YouTube、ツイッターなどで無料公開されるレッスン動画。またSNSでは有益なことをつぶやく知識人が増えています。本来友達になっても聞いていいのかわからない、レッスンで教えてもらうような知識を発信してくれている、考えられないことだと思います。
センサーの精度が高い人は流れてくる情報をキャッチするのも上手いし、一つの物事から得ることがとても大きいです。
逆に言えばセンサーの磨き方がわからないうちは垂れ流される情報を有益なものに置き換えることができません。格差ができてしまいます。




初心者向け、中級者向け、上級者向け、ターゲットはどこなのか

初心者がある程度弾けるようになるまでの『型』というのは大体どんな教材でも似通っていて、ほとんど誰が教えても知識としては同じことを教えると思います。
特に教材として一方通行で発信するものは前提条件を発信者が決めているので、超初心者向けにするとその分当たり前のことを発信するようになりますし、中級者向けにすると超初心者が置いてけぼりになると思います。上級者向け、なんて教材もないですよね。
すり合わせをしていくにはレッスンで面と向かうしかないんですね。
ただ、レッスンだとしても学び手の好奇心やセンスによっては数倍以上の情報を得てぐんぐん伸びて行く人、なかなか伸び悩んでしまう人がいるのも事実です。

講師の仕事は『できないこと』をできるようにする手伝いをしてお金をもらうこと、でいいの??

抽象化すれば『何ができないのか』を発見してどう付き合っていくのか考えるお手伝いをする。そのようなイメージがあると思います。
何ができないかは人それぞれですし、覚える進度や情報のキャッチ力はバラツキがあります。
レッスン内容は具体化するのは難しいことですね。
「何を教わったの?え、その内容は教わったことがないなぁ」ということは生徒同士で情報交換すれば当たり前だと思います。

教則本では教えられないことを教える

マンツーマンでレッスンをする場合、その生徒の癖に付き合うことができます。(場合によってはギターの練習の仕方より手前、情報の受け取り方のアドバイス)
アンサンブルでレッスンをする場合、他との交流によってマンツーマンでは得られない刺激を得られると思います。(情報交換や競争など)

できないことなんか知っても幸せにならない

自分の苦手なことを知る、これを『プレゼント』だと感じる人と『忠告』だと感じる人がいます。この受け取り方が原因となって伸び方が変わってくる場合があると思います。
教える側は『プレゼント』を与えるつもりで発信する。このマインドはブレずにいたとしても、『受け手が何に関心をもって受講してるか』を読み間違えると上手く伝わらなかったりします。教える順番を間違えると嬉しくない場合があります。
まずは『楽しむ方法』をプレゼントすることが大事な気がしました。

変わっていく講師像

ギターの教え方自体も様々。
そして人の趣味趣向も様々です。
CDが売れない時代、でも音楽に興味がなくなったわけじゃないんですよね。
単純に、データ化できてしまうものは稀少性がなくなっていき価値が下がってしまう。
たくさんあれば安くなる。これは仕方がないことです。現実問題レッスン動画もたくさんありますし、教則本もたくさんあります。講師もたくさんいます。同業者で潰しあっても仕方ないと思います。

講師同士でネットワークを作っていく

2つの方向性があると思っています。
①一つもなかったサービスを生み出していく。
②生徒の候補を増やしていく。

一つもなかったサービス、みんな躍起になって考えていると思います。教え方の角度を変えるとか。情報発信のやり方を変えるとか。

でもそれは受信する人がいる前提です。

音楽を楽しいと思う人、楽器を楽しいと思う人が増えればそれだけで音楽はホットになっていくと思います。

そういう意味ではセッション会ってすごくおすすめだと思います。みんなで音出しあって、失敗を共有してうまくなっていく。その後みんなでご飯食べて和気あいあいと情報交換する

副島俊樹さん主催のセッション会の模様

副島俊樹さん主宰ジャム研詳細

それ以外にもツイッターを通して役立つ情報を発信しています。要チェック!

ハヤエモニストからのおススメ

『ハヤえもん』というアプリがあります。
使えば使うほどセッション要素があります。

なぜセッション要素があるのか

セッションは一つのテーマをしゃぶりつくす、そんなイメージがあって、有名な曲でも曲をやらないフリーセッションでも能動的にテーマとなっているメロディや音楽を変えていっています。
①入り方を変えてみる
②いつもと違う伴奏にしてみる
③キーを変えてみる
④ブレイクを入れてみる。音量を変えてみる。
⑤速度を変えてみる。
など。
実際の生演奏でそういうコミュニケーションを取っていき『音を楽しむ』ことができます。

『ハヤえもん』はフリカケ

セッションの要素を抽象化してみると、音量、リズム、速度、いつもと違う雰囲気
などです。
ハヤえもんは速度コントロール、キーチェンジ、イコライザ、エフェクトが使えます。
能動的に音楽を変えにいってる感じがしますよね。

こんな風に無料のアプリでさえも音を楽しんでいくきっかけがあります。
「ハヤえもんで音を変えていくのが楽しかったから楽器始めてみようかな」という人が増えたら嬉しいです。

ハヤえもんiOSアプリDLはこちら

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。