音楽理論が難しく感じる理由

2018年2月7日ギター, レッスン, 音楽, 音楽理論

便利なツールとしての理論に苦しめられるのはもったいない

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。今回取り上げるのは『音楽理論が難しくなってしまう理由』です。音楽は楽しく出来て然るべきものだと思うのですが、レッスンという側面からみるとまだまだ”堅さ”が抜けない感じがします。それによって、音楽理論に触れるとアレルギーがでてしまったりする方も多いはずです。いつの間にか音楽理論が好きになった筆者の経験を振り返っていこうと思います。




初心者向けが初心者向けにならない理由

初心者向けに理論を説明しようとするとなかなか初心者向けにならない場合があります。何かのコンテンツを出す時には『量』に制限があります。理由は長くなってしまうと重たくなってしまい余計にわかりにくくなること、また『今日のテーマ』の土台でしかない為、基礎を拾ってしまうと何がテーマかブレてしまうこと。なので、無意識の前提条件が存在していたりします。「言葉が通じる」「楽譜が読める」「リズムがわかる」など。

『わかる為の説明が堅い』『あまりにも簡単に触れ過ぎていて意味がわからない』

もちろん、その前提条件を拾った上で繰り広げられる丁寧な教材もあります。ただそう言う教材は「重たい・硬い」といった印象を持ちやすく、かなり重要なことを言っているのに途中で投げ出してしまったり、わかるところだけ読んだりしてしまいがちです。実際に僕の経験上では10代の頃に買った質の良い教則本を途中で放り投げて、別のわかりやすい教材やレッスンで学びました。そして、『放り投げた本をわかるための前提』を知らず知らずに作った上で、20代になって読み返したら味わいが違った、30代になったらもっと味わいが違った、なんていうことが起こっています。

色々な表現があり混乱する

これは僕が若い頃に疑問に思ったことです。コードネームや度数のルール。初歩の初歩だから覚えてねと言われたり書かれたりしていることが多いのですが、当時の僕にとっては本当に根性で覚えるようなものでした。法則やルールなどについてわかりやすく触れているものを最初に見つけることができなかった自分は「気合で覚えるしかないやつ」と思い込んで覚えました。でも実際、人に教える立場になると「何でですか?」といわれた時に「いや、気合で覚えて」とは言えないですよね。理路整然と説明できる必要があり、結局「どうすればわかりやすいのか」を考えるようになっていきました。

例えばこのようなことです。メジャー、マイナー、これらの法則。

また、音名も教材や教室によってはドレミファソラシだったりハニホヘトイロだったり、CDEFGABだったり、様々ですよね。メジャーを長と言ったり、マイナーを短と言ったり。ディミニッシュを減、オーギュメントを増と言ったり。僕自身もその辺りはフレキシブルに行ったり来たりしています。(個人的にハ長調とか言われるよりKey=Cメジャーとか言われた方がわかりやすかったりします。前提が違うとやはり難しく感じてしまいます。)

これだけ面倒なのになぜ好きになったのか

それは縛りではなくて、ツールだと思えるようになったからです。数学でいうところの公式のようなもの。型を覚えると当てはめていくだけで計算できてしまいますよね。音楽もシステマティックにできる部分が多くあります。

12平均律でいうと1オクターブに音が12半音あるわけですが、それぞれに名前をつけておくと簡単に移調することができます。当時、初心者だった僕にとって「曲ごとの覚えることが減る」という快感が理論にのめり込ませました。つまり僕の場合は、一つ一つ覚えていくより考え方を覚えた方が簡単だったということです。




好きこそものの上手なれ & わかるから好きになる

不思議なもので、音楽理論を少し掴んだときに曲の理解がスムーズになり、耳コピも楽になりました。音楽理論そのものはなんだか勉強のようで面倒くさい部分があるのですが、あるとないとでは人生にかける時間がだいぶ変わってくると思いました。

そして、その便利さと面白さに気がついてしまうと音楽理論の話をするのが好きになっていったり人に音楽理論を説明するのが面白くなっていったりします。わかってくると好きになります。好きになるともっとわかってきます。レストランで音楽仲間と音楽理論の話で小一時間話したりとか余裕になってきます。(変なやつ)

音楽理論好きが増えたらいいなぁと思っています。