ハヤえもん、イコライザが調整されたのでイコライザの基本を解説

2018年2月28日

今回のアップデートでは、イコライザの音割れが軽減したようです

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。今回の記事では「そもそもイコライザって何?」という方にとってはイコライザの根本が理解できるものです。2018年2月6日現在、最新のハヤえもんのアップデートで『環境によるイコライザの音割れ』を軽減したようですが、イコライザの根本を理解しておくと急な音圧で耳が負傷することも避けられると思いますしお役に立てると思います。




イコライザ、例えれば何?

全く音楽ではない例えをするならば、お弁当の色彩や配置のバランスみたいなものです。
色々な種類のお弁当があると思いますが、『海苔弁当』は海苔らしさがブーストされ、『唐揚げ弁当』は唐揚げらしさがブーストされています。
例えば、お弁当箱の中に、お米、野菜の煮物、メインのおかずなどがバランスよく盛り付けられていて、もう一個唐揚げを置きたいとします。
そうなると唐揚げ一個が弁当箱に収まりきらないわけです。押し合いへし合いになってせっかく作ったおかずが潰れてしまったりします。
その時の手段としては他を減らして唐揚げを入れるか弁当箱のサイズを変えると思います。

他を減らす

この場合はなかなか難しいです。
例えば小規模なものではなくて、
「唐揚げ5個増やしたから野菜を減らす」とします、
そういうセットもありだとは思いますが色彩バランスはどうでしょうか?脂っこさばかり前に出てきてしまって重たく感じることだってあると思います。いわゆる漢の茶色弁当です。。
全体的に調整を加えると、同じ弁当箱の中でも綺麗にレイアウトができると思います。
ピーマンとか人参とかほうれん草とか入れましょう。
同じ弁当箱の中での出来事なので、イコライザーの一番上に音量というのがついています。
実はこれは弁当箱の全体的な微調整です。
「一番綺麗に配置した状態で、全体的な音量を固定する。」そんなイメージです。
このお弁当はこのバランスで一人前だよ、と決めるわけです。
ただ注意しないといけないのは、固定しているのでそのまま音量を大きくすると食材も弁当箱も全部同じ比率で拡大縮小します。
そのままのバランスで大きくすぎるとお腹がいっぱいになってしまいます。音が割れてしまいます。




なぜ携帯端末にも音量があるのに、イコライザーで音量を決めるの?

これについては、携帯端末の音量はアプリ関係なくあらゆる音に影響する部分だからです。
あと、イコライザーのプリセットによって標準、大、小などの音量のセットを作っておくとハヤえもんの中だけであらかじめセットした音量をチョイスして比較できます。

わかりやすく例えるのが難しいですが、
端末側の音量というのは、全体に影響するのです。また食べ物で例えましょう。
『自分、大盛りで!』っていったら、牛丼屋にいってもラーメン屋にいっても、デザートバイキングにいっても全部大盛りが出てきてしまう。
「いまは大盛りじゃなくていいから」と思ったら先に『大盛り宣言』を解除しないといけないわけです。

イコライザの音量はあくまでハヤえもんの中の出来事なので、
「ウニ丼大盛りで!」と言ったところで、デザートは大盛りにならないわけです。その代わり『ウニ丼は大盛り』っていうプリセットができてるわけです。

ちなみに僕の場合はプリセットで先に音の様子を聞いた後にカスタマイズが主流です。

余談〜好み以外で描写するバランスを変える必要性

オーディオの場合スピーカーやアンプやヘッドフォンによって音の出方にクセがあったり、素直だったり表現力が変わります。
不思議なもので、「ヘッドフォンを変えたらそれまで気がつかなかったノイズに気がついた」「今まで聞こえてた低音が弱くなった」など、環境に応じてより詳細な調整が必要な場合があります。
出口によって音の印象は大分変わりますので、お使いの環境によってカスタマイズを加えるのがいいでしょうね。
プリセットはあくまでも開発段階での環境に依存する場合がありますし、レコーディングするミュージシャンもミキシングをするときに高級なモニター環境だけでなくモバイル向けにミキシングしたり試行錯誤していると思います。でも何を使って再生するかで絶妙なバランスが崩れることもあります。
自分のイヤホンは低音が弱い、と思ったら低音を+1するとか、高音が強いと思ったら−1するとかもありだと思います。(自分の環境のクセを知ること自体がなかなか難しいです。笑)