音楽理論ーダイアトニック、長調、移動ドー

2018年5月2日

音楽理論の初歩①

ギタリストの北島健吾です。今回の記事は、音楽理論を絡めた話をする時の初歩としてバックナンバーにするために掲載しました。

音楽理論は、まずは上図のドレミファソラシ(CDEFGAB)こむずかしく名付けるところから始めます。
名付けてダイアトニックスケール
12半音からドレミファソラシの7つの音を抽出したものです。


ダイアトニックスケールの音を根音(ルート)に置いたトライアド。3度ずつ重ねていくとコードができます。

さらに、もう3度上に重ねるとセブンスコードです。

これらをダイアトニックコードといいます。

また、ダイアトニックコードの中でもコードのキャラクターがあり、それぞれに機能があります。

個性が違うもの同士で引力のように引っ張られているわけです。

キーがCだった場合、Cを主音(トニック)とし、Fを下属音(サブドミナント)、Gを属音(ドミナント)といいます。
キーがCの3コードといえば、C、F、G。
4和音のセブンス系のコードにすると、
CMaj7、FMaj7、G7です。

主音、下属音、属音をルートにしたコードなので、
トニックコード(主和音)、サブドミナントコード(下属和音)、ドミナントコード(属和音)などといいます。

ドミナントからトニックへの動きはとても大事な緊張と緩和の演出をしてくれます。

構成音の動きを見てみると、
G7は(根音、長3度、完全5度、短7度)
長3度と短7度が減5度の関係を作っていて濁っています。
このモヤモヤを解決するような感じで、内声がCの構成音に引っ張られ収まって行きます。
この属和音から主和音への4度進行をドミナントモーションといいます。



長調がわかるとどうなのか

実は、キーCメジャーの曲であればCメジャースケールでアドリブを取ることができます。
各コードのコード構成音を狙って着地するようにすれば簡単にアドリブを取ることができます。

ダイアトニックスケールといったりメジャースケールといったりなんなのか?となると思います。メジャースケールを弾くというのはそのキーのドレミファソラシを使って演奏するということです。

また、ヨナ抜き音階というものがあり、
メジャースケールの4度、7度を抜いた5音をメジャーペンタトニックといいます。

歌謡曲のメロディなどはペンタトニックを主軸とした歌いやすいメロディで構成されていて、
歌うようにアドリブを取りたい人はペンタトニックでまず弾けるようにするといいでしょう。

移動ド

実はここで覚えたのはキーCメジャーの時の話ですが、ギターは移調楽器。その特性を生かして覚えたことを横移動させるだけで違うキーでも演奏ができてしまう優れた楽器です。

1オクターブは12半音、ですがドレミファソラシは7音です。その間の距離が全音になるところと半音になるところがあり、その音の間隔そのものをメジャースケールの特徴だと覚えてしまえば横移動するだけで良いのです。

キーCのドレミファソラシをCメジャースケールといいますが、5度上のキーGにしてGメジャースケールを譜面にすると以下のようになります。

1音目がソ(G)になっていますね。移動ドというのは、ドが移動するわけではなくてそのキーの主音をドに見立てるわけです。ソラシドレミファ♯〜♪と弾くと、キーCのドレミファソラシ〜♪と同じ雰囲気なのがわかると思います。

次に4度上、あるいは5度下のキーFにしてFメジャースケールを譜面にするとこのようになります。

このようにして、キーを変えてもドレミファソラシの音形(全音と半音の間隔)を守る、そのためには#や♭などの記号をつけていきます。

小節途中に出てくるものは臨時記号ですが、曲通してキーを定めるのであればこのようにします。これが、キーG。

次にキーF。

今度は、キーD。

というように、五線譜のト音記号やへ音記号の横に書くと臨時記号をいちいち追記したごちゃごちゃした譜面にならないようにできます。

メジャースケールとダイアトニック、移動ドと絡めて使っていきましょう。