【アドリブ特効薬】大事な音を知ってペンタトニックの使い方を覚えよう【Zギターフレーズ】

2018年10月13日

素晴らしいメソッドの紹介

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾(@kengo1228)です。

今回は、自分のコンテンツというよりはTwitterでお世話になっているギタリストの溝下優也さん(@z_guitar_licks)の動画コンテンツの紹介をしたいとおもいます。

特に初心者の方、伸び悩みを感じる中級者の方にはオススメしたい内容です。

溝下さんのZギターフレーズ

Twitterでギタリストにとって役に立つ動画コンテンツを更新しています。その中でもこれは良いと思ったものがあるのでチェックしてみてください。

この動画で参考になるところ

・コード進行を緊張と緩和の流れで捉えること。

・使う音を区別しているところ。

動画の補足文そのままなのですが、これが本当に大事なポイントです。

取り上げているマイナーペンタトニックは、

音階でいうとマイナースケールの2度、6度を抜いた5音階なので本来だったらシンプルなはずです。

下の図は、左が6弦ルート、右が5弦ルートです。

スクリーンショット 2018 09 15 12 44 42

でも、初心者のころ「ペンタで大丈夫」といわれても全然まとまりないフレーズを弾いていました。

日本語を考えてみると、50音を覚えたあとそれを使いこなして文章を組み立ているわけで、、

音階は12平均律で考えればすごく少ないわけですよ。

それなのに、がちゃがちゃとしたまとまりのないフレーズを弾いてしまいます。

まずはアドリブがなぜできるのかを考えてみましょう。


アドリブは『適当な表現』に置き換える

演技のことはよくわかりませんが、台本がありセリフやストーリーの流れが決まっている中でアドリブを入れる役者さんがいるという話はよく聞きます。

なぜ、それができるのかというと、

・大きな筋道を捉えている

・文章そのものの大事な要素【骨組み】は変えずに、肉の付け方を変えている

こういうことのように思います。

例えば、「私はあなたが好きです」という骨組みがあったとして、

「好き」っていうことを「あなたに夢中です」と変えてもいいと思いますし、「一番好きです」などの度合いを加えてもいいと思います。

言語が形成される仕組みを考える

あいうえお、かきくけこ、

という、いわゆる音楽でいうクロマチックスケールのようなものを50音おぼえたとして、それを組み合わせて単語を作ります。

単語を作ったらそれをどういう順番にくっつけていけば文章が通りやすくなるか、そういうところを考えながら会話をします。

赤ちゃんのころから、大人になるまで、様々な場面で単語や慣用句を身につけたり、シチュエーションに応じた表現を学んでいます。

先に、サウンド、シチュエーションがあって、適当なものを覚えていくから機転を利かせた会話ができるわけです。

これを音楽に置き換えると

12半音を覚えて、その中で単語を作って並べていく?

今の段階では、そんな話ではないはずです。

この動画で取り上げているのは、Aマイナーペンタトニック【A,C,D,E,G】の中でも大事な場面ではAを弾く。絶対にAを弾く。

これだけ決まっていたとすると、他の要素はAをかっこよく響かせるためのものに役割がシフトしますね。(2段階目でEの話をしてます)

ジャズなどをやっていると、「コード進行に合わせて全てのコードにコードトーンを当てていこう」などと考えてしまうことがあります。

練習段階ではそれでいいと思うのですが、毎小節【1度、3度、5度、7度】の順に弾く、などのルールだけをきめていたらすごく機械的だしアドリブでもなんでもない。骨組みだけになってしまいます。

大きな筋道で、4小節ごとに区切るとか、フレーズの頭にキーの中心の音【トーナルセンター】の音を置くとか。

そういう大事なことを決めてから、シンプルなメジャースケールや、ペンタを弾いていくと聞いている側もわかりやすい伝わるフレーズになると思います。

もちろん、そのあとのステップとして単語や訛りのようなものを作るっていうのもあります。

それはまた、別の機会に。

今回紹介した、溝下さんのホームページ