アイドル≒表現者?欅坂46を見て思ったこと

2018年1月2日

表現って色々ですね

新年明けましておめでとうございます

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。

大晦日は紅白歌合戦でしたね。ツイッターでみていると紅白歌合戦の話し、仮想通貨の話、流れてくるレターポット、これで賑わってました。

タイムライン構築してる内容は自分が誰をフォローするかで全然変わるんだけど、面白いなーと。

僕自身も、新年迎えて早々にブログに何書くか?とか人は何を考えてるか?とか脳みそ使おうとしていて、『正月モード』じゃない感じがしますね。(笑)もっとのんびりでいいじゃないかと。




年末年始にかけて表現者の思いと見る側の思いを見比べてみた

12/31は紅白歌合戦出場の欅坂46をみてSNSが全体的に緊張したんですね。「欅坂46大丈夫?」と。出演メンバーが倒れてしまったり痙攣してしまったり。これは昨今あまりみないことで、特に収録じゃない分そのメンバーの消耗が露呈してしまいました。紅白歌合戦だけではなく2017年度は本当に心配の声が絶えませんでした。

「運営!欅坂46をもっと大切に扱え」「メンバーを休ませてあげて」みたいな声は本当によく目にしました。

もはや視聴者、中でもファンの人達は当事者です。「支えてあげないと!」という気持ちが湧いてきます。AKBグループの中でも、どこか応援したくなるようなアットホームな感じとは違って、応援というよりも守りたい感じ。仮想敵まで作り上げて。

センターの平手友梨奈さんが笑わないアイドルを通り越して笑えないくらい消耗して見えたんですね。

表現者としての姿勢

楽曲に合わせて曲の世界観を表現するために自信をチューニングして行くとか。

『不協和音』や『サイレントマジョリティー』などのプロテストソングは、その世代でしか持ち合わせない感情や、その世界観にどっぷり浸からないと出てこない表情などがあるのかもしれません。

特に不協和音は全力投球して、完全なものを表現できなかった時気持ちが沈んでしまうというとか。

ロキノンにインタビューが載っています。

http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144101

紅白の時倒れた原因は過呼吸らしい

紅白歌合戦、内村光良さんとのコラボの後、欅メンバー3人がダウンしてしまったようですが過呼吸が原因だったとのこと。

過呼吸になった原因は!?など色々興味は尽きませんがネガティブな詮索はしないでおきます。

作品や表現で表に出てきたものが、彼女たちの全力だと思うからです。

プロだから浮沈みないのが当たり前と思う方もいますが、浮き沈みも含めて欅坂46なのかなぁ?と思っています。

平手友梨奈さんの姿勢、考え方の前提があったにしてもメンバー全員笑顔の『風に吹かれても』で12月後に出演したメディア全体で表情が曇ってしまったり、不安がるファンが本当にたくさんいました。

もちろん他のメンバーも色々考えがあってそれぞれがそれぞれの全力でやってると思います。

今泉佑唯さんも復活してすぐに休業するということらしいです。

個人的に目が離せないグループです。

アイドルは表現者なのか?

これについてはアイドルはファンの抱く偶像のようなもので、個人的には表現者ではあっても芸術家ではないと思っています。

もちろん表現力の高さや完成度があると抜きん出て魅力的に見えますが、アイドルのアイドルらしい部分を出して行くことに本気のメンバーもいると思います。『アイドルは可愛く笑顔で』というイメージを持ってアイドルやりたがっているメンバーもいれば、曲に合わせてきちんと練り上げたい人もいる。運営の考え方もあるでしょう。表現は表現だけれども曲そのものを芸術的に仕上げようとするタイプの人は少ないように思います。

欅坂46と対照的な乃木坂46のメンバーや、嵐やHey!Say!JUMPなど、にこやかなアイドルもいる中で負の感情を表現して行くって大きな課題なんだなぁと思いました。

ヘラヘラ笑いながらネガティブなことを言っても嘘にしか見えないし、与える曲によってマインドが出来上がっていくものなんだなぁと思いました。

曲や歌詞、振付は台本ですものね。

アイドルから離れて、音楽と表現について触れてみます。

音楽と表現

ギタリストはどうなのか?

ギターインストなどの場合、タイトルが決まっているものは世界観は一貫してあると思いますが、何も決めずに弾き始めた時は確かに表現が浅いのかなぁと思いました。

音楽そのものやメロディには意思はそこまでないと思うので、ピッキングの方法や音作り、テンポ感、アンサンブル色々なものを用いて表現をしていきますが、それはあくまで理論的な方法論。

これは何を表現する!って決めた方が痺れる演奏になるもしれませんね。

実際に、泣きのギターソロなどというように確かにそこには『感情』が乗せられていると思います。

また歌物のバンドなんかだと歌詞とメロディ、アンサンブルがマッチングするととてもいい仕上がりになりますし、ライブの時に切ない曲なら切ない表情した方がいいでしょうし、明るい曲なら笑った方がいいと思います。

ゲーム音楽、映画音楽なども深い

僕は『クロノ・トリガー』『ゼノギアス』などの音楽を担当した光田康典さんがすごく好きです。音楽を聞いているだけでも楽しめる。風景が思い浮かぶ、曲とゲームのストーリーがマッチングをして相乗効果がすごいです。

その他たくさんのゲーム音楽がありますよね。ドラゴンクエストシリーズの城の音楽が好きで、実際にお城に行くとあの曲が流れるわけでもないのに「城ってこうだよな」というイメージを刷り込まれてしまう完成度です。洞窟や町の雰囲気もいいですよね。

映画音楽もいいですね。視覚情報と音楽がマッチングしているものはやはりグッとくると思います。でも、それは脚本や俳優の演技、ロケーション、音楽、ありとあらゆるものが一緒になって押し寄せてくる感じです。

コンセプトに縛られずに頑張って欲しい

アイドル単体で一つの曲にそれらの思いを詰め込むのは結構な違和感がある。と思いました。

逆にそれをこなしてる違和感があるから光るのかも知れませんね。MVを見てグッとくるものが多いんです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。