【リズム感強化】バラードでもリズムのグリッドを明確にするために、32分音符のギアを強化しよう
リズムが正確な人の前提
ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾(@kengo1228)です。
今回の内容は、「バラードになるとどうしてもリズムが安定しない、ゆっくりの方が難しい。」
そんな方にこそ見ていただきたい内容です。
バラードが苦手な人はどんなところに苦手意識があるんでしょうか?
きっとそれはダウンアップの慣性に従って、ノリだけでカバーできないところや
ロングトーンを決める機会が多いところ、
ガイドとなるドラムなどもおとなしくそれぞれのグリッドの距離が遠いところ。
いろいろあると思います。
実は、バラードなどのゆっくりな曲を演奏するときほど大切なことがあります。
それが、リズムのギアです。
ギアとは何か?
ギアとは歯車のことで、時計の機械仕掛けなどは比率の違うギアを噛み合わせて動きを成立させたりしています。
ということは、目的のリズムを成立させるためには一つ、二つ、三つとギアを組み合わせて
強力な安定感にしていくのが前提になります。
思えば、2と3のアフリカンコンセプトもそういうところがあります。
体全体の推進力があるから1が安定するんですね。
物差しのメモリが正確であればあるほど、正しいサイズ感で音を伸ばし切ることができます。
ゆっくり演奏をするときに気をつけるところ、それが音価だと思っています。
音符が中途半端に切れてしまったり、前後に揺れてしまうと白けてしまうものです。
ギアとは速耳である
ゆっくりということは、ある意味では最上級の速さでもあります。
精度の高い速さとしっかりとした4分音符がゆっくりを安定させます。
こちらの動画を見てください。
もう、たったの2分ちょっとで伝えきってしまったのですが、
この動画のコンセプトはポリリズムにすることで立体的にするということです。
1(ワン)のところだけがタイミングが一致するところなので、
本当に自分のリズムをしっかり持たなければ安定しません。
そして、こういった練習をした後に、
普段の4/4拍子などに戻り、バラードを弾いてみましょう。
世界が全然変わりますよ。
メトロノームの設定としては、1拍目にアクセントの音が出ない設定にするのがいいです。
個人的なおすすめはBOSSのDB-90です。
面白いのがヒューマンボイスも選べるところ。
あえて、ぴっぴっというクリック音じゃないボイスで練習するのも面白いかもですね。
精密さの追求とグルーヴ
よく、「機械的に割っていくことはグルーヴそのものに直結しない。」
そういう風に考えることもありますが
機械的に割ることはあくまでも耳や身体の鍛錬。
グルーヴそのものはグルーヴそのものとして練習。
全く方法も手段も違います。
リズム練習というのは、言ってみれば自分の狙い通りに音を出すとか止めるとか
そういう目的で行うものであって、
グルーヴそのものの土台やツールとして音価を使っていこうっていうものです。
グルーヴのある人はリズム感が悪い、なんていうことはないので、
バランスよくやっていきたいですね。
最後に、Satoshi Kirisawaさんが最高な動画をまた作ってくれました。