速弾きに必要な所要時間は数字にできるものではない

2018年4月6日ギター, レッスン, 趣味の世界, 音楽, 音楽理論

昨日1日速弾きをしてみてわかったこと

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。
昨日は久々のオフと言うこともあり、以前からやってみたかった速弾きに取り組みました。
峰正典さんというギタリストのすごく難しい曲があるんですね。

イントロから激しくて『速弾きなんてできません系』の人からすれば挫折ポイントが多すぎて、筋肉界隈でのSASUKEのような曲です。

この曲を全く仕事から解放されて趣味の領域で採譜していたんですが、好きなことを好きなだけやるときの疲労感は心地よく、またいい汗をかきますね。

今日は速弾きができるようになるためのメンタルについてまとめてみました。



速弾きは筋肉だ

SASUKEの話をしたように、速弾きは筋肉競技だと思います。
リラックスして弾くとか言われてますが、リラックスとは力を入れることができる人が8割くらいで演奏することだと思います。
筋肉が育ってなければジャングルジムに登ることもできなければ登り棒に登ることもできません。逆上がりは筋肉が育った上で使い方を把握したからできた。それと一緒です。

速弾きとして考えなかった場合以外と弾けてる件

例えば、BPM240で1拍3連+1拍3連のフレーズが弾ける人はBPM120では1拍6連が弾ける筈です。でもこの譜面の違いは何でしょう。同じくらい速いのに左の方が簡単に弾けそう。


実際にはリズムやグルーヴの話をすると意味が違うし、アクセントなども変わってくると思いますが音の速さとしては一緒に考えていきます。
では、なぜできそうなことができないのでしょうか。

メンタル的な速さ

シチュエーションによりけりですが、
バラード〜ミディアムくらいの曲。
BPM70〜BPM90くらいの曲の要所要所にスリリングな32分音符をつめこんだとしましょう。
相対的に速いですよね。
言葉としても速い。32って何?ってなります。

BPM140〜BPM180の曲の曲で16分音符を弾くとするとそこまで速く感じないですね。
180あたりになると実際速いと思いますけど、32分音符と言われるより弾けそうな気がします。

肉体的、脳処理的な限界

ただ、速弾きの何が難しいかというと、
全体的に速くて全体的に忙しいことです。
短くセパレートしたら「イケる!」ということでも繰り返すとクオリティが保てない。
繰り返すことができなければ繋げることもできない。そういうことです。

例えば、10秒間に腕立て伏せを5回やれと言われればできるとしましょう。
でも等間隔で30秒間に15回。
1分間に30回。4分間で120回。
できますかね?
僕はできないです。限界がきます。




リズムギターはおろそかにならないの?

総合的な筋持久力と脳の余裕は速弾きで育てる

よく言われるのが、速弾きばかりしているとリズムギターが育たない。
リズムギターばかりやってると速弾きが全然弾けない。そんな悩みです。

筆者もそうで、音楽全般に使える時間って限られている中であれもやりたいこれもやりたいと思うと、

どうやっても1日2日じゃ足りないんですね。

筋肉が育つには追い込むことと休息が大事です。

上述したように、速弾きはテクニックの前にリズムの連続と筋疲労との戦いです。
例えばですが、
『BPM200で16分音符を5分間、リードギター、リズムギター、何があってもキープしましょう。』
できますかね?
1本の弦なら抵抗も少ないですが、
これが2本3本と弦が増えると腕がもげそうになります。
もげそうになりながら、
そうやって抵抗と戦いながらも正確なリズムで刻み続けられるのか?
おのれとの戦いだと思います。

でもそれは音やフレージングがいい前提なので、音質とリズム、コードワークなどを犠牲にして速いだけだと上には上がいるので負けてしまいます。速いだけじゃん!と言われてしまうのは勿体無いですよね。

つまり、速弾きやリズムギターで、自発的に興味が向く方ばかりに専念するのではなくて、ギタープレイそのもののバランスを見直す意味で、速さにもコードワークにもリズムにも対応できるようにしておくのと得意じゃないものは無視するのとどっちがいいか。

じゃあコードだけじゃなく速弾きもしておこうか。

じゃあ速弾きだけじゃなくコードも弾けるようになろうか。

これでいいと思います。

筋肉はどこまで育てばいいのか?

正解はありませんが、
目標としているものができるようになるには、それをリラックスしてできるレベルまで自分がパワーアップしている必要があります。

力むのも脱力するのも順番を理解しないとダメです。
その物事がリラックスしてできるところまで筋肉の使い方やフレーズの配置を余裕持ってできる『バッファ』が出来上がるまで鍛錬することで、やっと「あの人簡単そうに弾いてる」という水準に見ることができます。

バッファというのは緩衝材のような意味合いで使っています。コンピューターでもバッファという言葉を使いますね。

リズムの把握が鋭くなる

速弾きは、耳が速くなります。
一般的には16分音符が弾けるということは16分休符が弾けるということでもあります。
クリックをひっくり返すということをよく行います。

通常、メトロノームは4分音符一個で音が鳴ります。
カッカッカッカッ

これを8分音符と8分休符が捉えられてる人は、4分音符をひっくり返せるので
ッカッカッカッカ
とすることができます。

ということは、
16分音符が弾ける人は8分をひっくり返すことができないといけませんね。
メトロノームのタイミングを16分音符4つ目にずらして聴く方法があります。

でもこれはレベルが高いので、慣れていくまではBMPを工夫しましょう。
BPM120の16分音符をやりたければ、
BPM240の8分音符と同じ練習方法でまず耳をならしたあとに、BPM120でガイドを減らしてみましょう。


手拍子ならあいだに挟めるのに楽器だとうまく把握できないとか色々な生徒さんがいました。
自分のレベルをチェックしてみましょう。

ガイドがないところにガイドを鳴らせるようになってくると、
頭の中のギア数が変わってきます。
実際にパソコン、Macなどで音を録音し波形が見られるといいです。
意識するとピックが弦からどれくらい離れているかだけでもリズムがぶれることが見えてきますし、
人の演奏を見ても「あ、64分くらいもたりぎみかも」とか数字でわかってきます。
人の粗が見えることが幸せかというとそうでもないですが。見つめるのは自分だけにしておきましょう。

そしてコピーはフレーズの宝庫

速弾きは解析してみると何だかんだで知っているスケールやコードトーンの組み合わせでしかないのですが、
この組み合わせやタイミングが人やバンドアンサンブルによってカッコいい、カッコ悪いがあるのです。
好きか嫌いかの領域なので、個人個人の自由。
自分が好きなものをコピーするのが『自分がカッコいい音楽をやっていると思いながら練習できる唯一の手段』だと思います。
「〜のようにしたらカッコいい」というのを誰かが押し付けるものではないので、
自分がカッコいいと思うものをまず追求しましょう。