ジャズマンから学ぶ、話をワイドにするコミュニケーション術。

2018年4月28日

ジャズマンってどんなイメージ?

ギタリストの北島健吾です。

一般的にはジャズっていう音楽はどういう風に見えてるんでしょうかね?

ポジティブに考えれば『おしゃれ』『自由なアドリブ』
ネガティブに考えれば『複雑』『何やってるかわからない』
みたいな感じでしょうか?

でも、ジャズって面白いんですよ。
今の僕のスタイルとしては、ブルース&ジャズ、それと好きなJ-POPSがミックスした感じです。

実はポップスでも、コード理論的にはジャズなプレイあります。意外とみんな思いもしないところでジャジィなフレーズは聞いてると思います。

今回は、コミュニケーション。
特に会話やチャットなどで身の回りのジャズマンにフォーカスを当てて考えて見ました。

では参ります!!いくぞーー!!

(ちょっと昔の写真で変なの見つけたので引っ張りだしてきました)

『いたずら心』はジャズの始まり?

ジャズって、歴史が長いので一言では語りつくせないとは思います。実際に1500字超えると思いませんでした。(笑)

ただ、イメージとしてはセッションバーみたいな所で飲み仲間と一緒に『人それぞれの解釈で色んな音出しあって面白がった』のが始まりだと思います。
一般的なSHOWとは違って、実験的に色んな音を試す感じです。
それが楽しくなってきて、だんだんと人前でも演奏するときにジャズマインドがこっそり出て来てしまったりとか、ジャズマインド持ってるお客さんにはがっつりジャズプレイしたり。

遊び心が多いと思います。

そして理解されるまではちょっぴり孤独。でものめり込むとジャズマインドから抜け出せない。

そんな切ないジャンル。

音楽理論的にはどうなのか?

ジャズってスタンダードなコード進行と何が違うのか説明しておかないとですよね。

スタンダードなブルース、3コードの12小節です。(画面はジャズアドリブに大変重宝している、『iReal Pro』というアプリ。)

これをジャズマンがやると??

ジャズブルース。上のスタンダードの各コードの間に置き換えや挟み込みがいっぱいありますよね。

と、ここまで説明してみてわかると思いますが、

ジャズが理解しにくいのは理解できるまでの仕込みが大変だからです。

実は、色々なギミックがあって理解できれば自分でもコード進行をシンプルにしたり複雑にしたり、自由自在なのでギターレッスンでも必ず一度は触れています。

コードを置き換えたり平気でやっていきます。
みんなで一緒に置き換える場合もあれば、
ギターやサックスなどのリードを取る楽器の人だけ勝手に置き換えて考えてる場合もあります。

『嘘つきは泥棒の始まり』っていうのがありますよね。

ジャズマンとコード進行決めてセッションすると、
大体頭のなかで違うコード考えてます。(笑)
嘘つきってわけじゃないんですが、ほんと言葉通りに考えてない場合がある。

「1コードでセッションしましょう」

「1コードね!」
→頭の中「1コードだけど、何小節かしたら別のコードを乗せちゃおうかな?一音違う音入れちゃおうかな?半音上弾いたらどんな顔するかな?」

みたいな。

あっと言わせたい、もっと音楽を面白くしたい、独自の解釈でいつもと違う響きにしたい。
色々ありますよね。
『いたずら心』はジャズの始まりなんじゃないかとおもいます。

本気なのかネタで言ってるのかよくわからない人はジャズマンかもしれない

よくいませんか?
さっきまで真面目に話していたと思ったら、突然脱線したり。
あれはジャズの始まりだと思います。




アウト(キーにない音を弾いたり、違うコードに置き換えて解釈したり)

僕自身もそうですが、途中まで真面目に話していたとしても途中で気になるキーワードが有ると、それをキッカケにバスケのピボットターンのようにくるっと脱線するんです。

電車とかもありますよね。電車が運転見合わせとかになって途中で普段と違う路線経由して、「これどこ走ってんの?ちゃんと着く?」みたいな。緊張感があるんです。
でも、最終的には到着する駅は同じただ路線は違っていた。みたいな。

お笑いの漫才でもボケが脱線し続けて、散々笑わせておいて「もうええわ」でオチがつく。オチは終着点。

緊張と緩和のシステムです。

ツーファイブ(解決先から分解して、なめらかになるように挟み込む感じ)

出発から目的地の間に、特急や快速だったら止まらない駅があるけれど、

各駅停車だと止まる駅とありますよね。

ああいうイメージで飛躍した会話の間にプロセスを順序よく挟み込んだり。

逆の発想で、順序を取っ払っていきなりゴールしちゃったり。

音楽でいうところの、もともと複雑だったコード進行をコード1つって解釈したり、

もともとコード1つでいいところを2つに分けたりとか。

平気でするんです。

会話してて、あえて詳細に話したり、省略して話したり、自由に調節しちゃいます。
滑らかに繋がるようにする場合もあれば、手順も伝えずにいきなり斜め上の解決先を提示する。

考えたら、ハヤえもん開発者のりょーたさんもジャズかも。

不倫癖をなくしたければハヤえもん。
って言う思想。

斜め上ですよね。

でも、、
僕はジャズマインドを持っている方なので行間に色々挟むと何でそうなるかわかってしまったという。
解決先と現在地の間に色々挟むんです。

どうですか?あなたもジャズマンに憧れませんか?

僕の中でやっぱり最高だなーって思うのは、
アウトの勉強になる『ジョン・スコフィールド』や『ジョン・コルトレーン』。
あとはモードジャズでワンコードにも可能性が見出せた『マイルス・デイビス』。
綺麗なジャズでは『ジョー・パス』とか。

ブルース・フュージョン系では大好きなロベン・フォードですね。

「面白いなと思う音は使ってみればいい。ダメだと思ったら2度と使わなければいい。それくらいシンプルでいい。」そんなようなことを教則DVDで言っていました。

長文になってしまい驚きました。(笑)

読んでいただいてありがとうございます。