アドリブの説得力って何?うまくなりたいのに普段実践できていないこととは

2018年10月10日

アドリブうまくなりたい、なぜならないのか。

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾(@kengo1228)です。
なぜ、毎回毎回なんとなく出てきたフレーズを紡ぎ、いまひとつ印象に残らないアドリブを弾いてしまうのか?
人の演奏を見たり聴いたりした時に、「なんだか自分のより説得力があるなぁ」と思って、
練習をするけどもなぜかうまくいかない。
「どうしてだろう?」と思いますよね。

今回は「どうしてだろう?」を考えます。



人の演奏ばかりを収集してしまう

僕自身の話をすると、
なんとなく「自分に足りないのはフレーズ力なのではないか?」
こう思って色々音楽を聴いていました。

フレーズ力というのが何かも定義できないくせに、
「よしフレーズだ!」と思うわけです。
音楽を聴くし、採譜もするんです。

その時は弾けるようになるし、多分1週間くらいは覚えている。
そう思います。

ところが、気がつくと別のフレーズ収集にハマりだし、
忘れているんですね。

いいんです。

忘れていくこと。新陳代謝。

忘れたものと新しく取り入れたものも忘れて。

『断片と断片』

そういった蓄積が徐々に自分らしさで肉付けされていく。
そういうこともあると思います。

ただ、だいたい情報収集だけで終わって自分自身まとまりがあるソロはなかなか弾けなかったです。

では何がうまくない理由なのかというと、、


自分の演奏聴いてる?本当は聴いてない。

これに尽きます。
例えば、アドリブを弾く時に何かコンセプトを持って演奏をします。
そして、いまならスマホで動画付きで音声保存できてしまいますね。

録画して見るわけです。聴くわけです。
なんとなく、うまくない。
反省します。
人の演奏見ます。かっこいい。
吸収します。

その時はうまくなるんですけど、
寝たら元に戻ったりするんですね。

なんというか、練習の集中力や濃さが足りないんでしょうか。

そう思いました。濃さとはなにか?

スポーツ選手を基準に考えてみる

アスリートは、自分のフォームを動画に撮り、
一つ一つ修正していくと思います。

ところが、ギターの場合はそこまで緻密にやらない気がします。

中には生まれつきそういう着眼点を持ってる人もいると思いますが、
だいたいそこまでしつこくはないと思っています。

自分のアドリブを、なんとなく見て。
なんとなく、うまい人と見比べて。
差分の修正をしたりはすると思いますけど、
実際に自分のフレーズを、採譜したりしますかね?

多分、やったことない人多いと思います。

録音して、録画して、
見聞きするけど、
そこまで細かく譜面にしてまで何やってるか考えることは少ないと思います。

自己採譜と書き譜で考える癖がつく

採譜して、
「ああ、この時3度弾けばいいのに4度弾いてるなぁ」
「ここは、7度から1度にスライドすればよかったな」
とか考えてフレーズの気に入らない部分だけを書き直して
もう一回きっちりリズムも把握してから弾いてみたらどうでしょう?

これは、スピーチの原稿を直すようなイメージかもしれないです。

間違った敬語を使って、二重敬語になってしまったり。
カッコつけて使った言葉がよく調べたらシチュエーションが違っていたり。

直しますよね。そういう感じ。

教則系の動画を作ったり、譜面を書いたりしてると、
まずはコンセプトを決めるわけですが、
アドリブ弾くとコンセプトから外れたりすることがあります。
慣れないうちはそれがよくあります。

当たり前のように
「やばい!いまペンタの話してるのにメジャースケール弾いちゃった」とか、
考えるようになります。

考えるきっかけづくりに、自分を採譜して何してるか把握するのもありだと思います。