《レッスン》なぜギター講師は練習方法を提案できるのか

2018年4月28日

練習をしていますか?

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。
さて、今回は初心者・中級者・上級者、アマチュア・プロ、関係なくあらゆる層で練習上手と練習下手がいることに着目しようと思います。

練習ってそもそも何か

①できない事をできるようにすること
②できる事を伸ばしていくこと

主な方向性はこの2つだと思いますが、
結果は①は多才になって、②はエキスパートになるでしょう。

それぞれの問題点を挙げていきます。

①できない事をできるようにすること

これの場合は、そもそも『できない』状態なので明確なできるための方法がイメージできないと思います。闇雲にできるようになるまでやると言ってもガイドがないと何もできません。

②できる事を伸ばしていくこと

これの場合は、そもそも『できる』状態なのでどこを伸ばしたらいいかが具体的にわかっていない状態陥り、伸ばすのではなくて『現状維持』『コンフォートゾーン』のままになることが多いです。



2つを融合

2つを融合していくのが一番効果的だと思います。
①をクリアすると②の段階に進みます。
で、②の段階でさらに①を行います。
この時に闇雲に新しいことに手を出せということではなくて、
得意なことをさらに鍛える。刀を研ぐイメージです。

手順はわかったけれどどうやってできないことを分析するの?

主に録音、録画、そして人の声です。全部スマホで簡単にできちゃいますね。
精度を求めるならパソコン買いましょう。

自己分析の場合は基準として『物差し』を用意することです。

⑴CDなどの模範演奏 
⑵先生を見つける 
⑶DAWソフトのグリッドなどを見る
などです。

また、
⑷SNSに晒す

これもありです。自分一人で自分がわかるほど見えている人は稀です。
人に提出してフィードバックを得るのがいいです。

色々な情報を分析して、『物差し』と比べてズレを見つけるようにします。
DAWで見る限り毎回ちょっと発音が遅れているとか、
逆に毎回前のめりになっているとか。
色々な分析もできます。

練習メニューの考え方

大きな流れとしてはできないところを知る。

できない原因を突き止める。

そこを克服する方法を考える。

僕の場合は一つのメニューの中になるべく多くの要素を盛り込むことにしています。
それは複雑にするということではなくて、
一度のメニューで二つ以上効果が出るような、、というコンセプトにそって作ります。

フィジカルと理論面を同時に育てるように譜例を考えます。
で、これは何かに効くかもしれないって思いながら行うと効きやすくなると思います。

そして、教える時にコンセプトを伝えると生徒もコンセプトを持った練習の作り方を自然と編み出す傾向があります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。