《レッスン》サイコロトークから学ぶアドリブ練習法

2018年4月29日

楽しみながらアウトプットの練習をしよう

ギタリスト、ハヤエモニストの北島健吾です。
本日取り上げるテーマ、『先輩後輩垣根なく音楽に参加する方法』です。
この考え方ならコミュニケーション苦手な方でもセッションに参加しやすい、と思います。
また、別の仕事でも役立つ基本的なポイントと言えます。




なぜ緊張するのか?

人の不安はリスクからきます。
女の子を口説きます。
→「嫌われたらどうしよう」
仕事のプレゼンをします。
→「舐められたらどうしよう」
アドリブをします。
→「失敗したらどうしよう」

このリスクって誰にとってのリスクなんでしょうか。
明らかに心の矢印が『自分』に向かっています。
対峙する人にとっては、どうでもいい部分ですよね。
人を楽しませる人はリスクを背負っていると思います。
滑る覚悟がないとお笑い芸人さんは緊張と緩和の世界にはいられないでしょうし、
経営者は赤字になる覚悟がないと新事業を始めたりとかもできないと思います。
だからと言って「失敗してもいいや」ということではありません。保身優先ではないということでしょう。
勘違いしてはいけないのは、『嫌われてもいいから好きなようにやる』という投げやりな姿勢をとるということではなくて、
『喜ばせる為に失敗するかもしれないリスクを背負う』ということです。
目的は一緒でも『リスク』をとる気持ちがあるかどうかです。

セッションバーにどこを選ぶかで入りやすさは全然変わる

僕がアドリブを楽しめたのは曲ものをやらないセッションバーのおかげです。
曲ものって「メロディを間違えたらどうしよう」「知らない曲振られたらどうしよう」これがつきまといます。
セッション初心者だった頃の僕は、『自分がどう思われるか』のリスクばかりに気を取られてなかなか動けませんでした。
そうです。ビビりなんです。

そしたら、『曲ものやりません』というお店があってすごく参加しやすかったのを覚えています。
みんなが『そのとき誰かが始めた初めて聴くフレーズ』に反応して自己表現をしてる。
明確な失敗がない。これは入りやすいと。
曲ものでなくても参加してみると奥が深く、
きちんと『テーマらしいフレーズ』を提示しないと主語の見えないアドリブの応酬になってしまうので飽きてしまいます。
何がやりたいのかわからない演奏になってしまう。これはまずいです。
でも、聞いてるだけでもグッとくるもの、反面教師、さまざまなインプットがあります。
また、参加をしてるわけなのでどういう順番か組み合わせか分からずに自分の出番もきます。
頭が真っ白の状態で作りあげる、これには緊張よりも楽しさしかなかったです。
なぜ行きやすかったのかというと、『明確な失敗』がないからですね。失敗はないけど学びはある場でした。

サイコロやくじ引きでお題を決める

僕のアドリブ練習会では、『むちゃぶり』が当たり前です。
なぜそうするかというと、『できなくていい』からです。
そんなことよりも、その人なりの解釈を聴いてみたいからです。
こうじゃないといけないという明確な正解があると緊張してしまいます。
勘違いしてしまう人は「無茶いわれても失敗して恥をかくだけ」と思うのでしょうが、心配はいりません。
できるかできないかを見ているのではなくて、失敗するリスクをみんなで背負うことによって敷居を下げます。
失敗は早くした方がいいです。
大きな場所で失敗するよりも、みんなが練習して遊ぶようなコミュニティで失敗をすることで早い段階で学びがあると思います。
ジャムセッションを通して心配性が緩和されると思っています。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。